NPO法人かごしま子どもと自然研究所

一生で一度の「夏休み」だから(ジュニアクラス)

2021/06/30

我が子を信じるとは、親にとってそう容易いことではない。結果を求めがちだと、大事なものが見えなくなることも多々あるし、労力や費用がかかるものなら、成果や見返りも期待したくなる。
森でいえば、長めのキャンプやシリーズものへの連続参加。費用負担以外のことで悩む保護者も多い。おともだちと仲良くなれるだろうか、最後までやりきるだろうか、わがままいって迷惑をかけないだろうか、ただ遊んでくるだけに終わるんじゃないか、エスカレートすると『あなたのため』なんて言っちゃったり。自分も親だからその心境もとてもよくわかる。
私たちが気にするのは、親が思う以上にその手のことに子どもはとても繊細で敏感だということ。過度にストレスやプレッシャーを感じると、気を使いすぎたり、期待にこたえられない自分に自信をなくすこともあるし、チャレンジを躊躇するようになっていってしまうケースもある。
翻って『目一杯楽しんでおいで』『考えなくていい、とりあえず行っておいで』『力尽きたときは必ず迎えにいくから』『失敗したっていい』『何が起こっても守るから』と送り出してもらえた子は、ある意味強い。親子の信頼関係も一段と深いものになるし、仮に挫折しても、次の挑戦につながる。その積み重ねが見える子は、例外なく着実にしなやかに育っている。
今夏もまだコロナ、コロナ、コロナ。森のキャンプに限らず、塾に習い事に旅行に、子どもの『行きたい!』『やりたい!』『楽しみ!』の選択に、より悩ましさが増す。子どもの今!は今しかないから、まずは子どもたちの声や心に真摯に耳を傾けたい。私たち大人こそ、最大限に悩み、努力したい。その上で、子どもが望むものとは違う選択をせざるを得ないこともあるだろう。でもそんな時ほど、子どもたちが『心折れない』『未来を諦めない』『肯定感を失わない』よう、彼らの笑顔をバロメーターに、丁寧な説明や気配りを忘れずにいたい。次につながる選択、前向きな決断、子どもたちが納得できる、一生に一度の素晴らしい夏休みになるように。

1人以上、海の画像のようです

1人以上、立っている人、木、自然の画像のようです

アウトドアの画像のようです